最近レッスンのお迎えにいらっしゃった何人かの保護者の方から、同じ事を質問されたので、今回はそれについて少し書きたいと思います。

発表会の時に、足の下の台を一人一人チェックしてるのは何故ですか?あれは何ですか?と。

まだ背の小さい子の時に、足がブラブラしないように足台を使うのですが、一人一人チェックがいるのか?と思われたようです。

はい。それか必要なんです。

あの足台、一見ほとんど変わらず、ただチェックしているだけに見えますが、実はほぼ1cm刻みで高さ調節ができて、一人一人に合わせた高さに椅子と足台を調節しています。

椅子もほぼ1cm刻みで高さが変えられるので、組み合わせパターンは何通りにもなります。

普段レッスンの時に大体の当たりはつけてあるのですが、本番は靴を履くことと、ピアノの足のタイヤがスタンウェイは大きいので、ピアノの高さが少し変わります。

そのため、リハーサルで全員の椅子の高さと足台の高さを、舞台裏用のプログラムに書き込み、それを見ながら演奏の前に合わせているんです。

たかが1cm、かわらないでしょー!と思われるかもしれませんが、これが全然違うんです。

少し椅子が低いだけで、繊細なpが出せなかったり、足台から少し足が浮いただけで、うまく体重が乗せられず迫力あるfが出なかったりします。

ただでさえ発表会は緊張して練習通りの力が出せない事もあるのに、座り心地が悪かったり体の安定感がないと、余計に不安になってしまいます。

ですから少し面倒だし、時間もかかるのですが、みんなに少しでも気持ち良く演奏してもらうために、あえて一人ずつ調整しています。

さて、この足台。

本当はご自宅での練習にも使った方がいいんです。

でもこれがなかなかにお高い。

背が伸びてそのうち使わなくなるのに、これを買うのはちょっとと思うお値段です。

そこで代用品としておススメしている物があります。

しかもとーってもお安い、というか再利用なのでほぼタダ!

それはなんと、読み終わったジャンプとかマガジンなどのマンガ雑誌。

別にちゃおでも別マでもいいんですよ。ただ私が昔ジャンプ読者だったもので

その読み終わったマンガを丁度良い厚さまで数冊重ねて、ガムテープで巻いて。

ハイ、簡易足台の出来上がり!

これならお金もほとんどかからず、駄目になったら新しいのを作ればいいし、姉妹で高さが違うなら2つ作ればいいだけ。

高さも積み上げる冊数で調節できるので、背が伸びても対応できるし、体重をかけても壊れることもない。

ね、便利でしょ?

何でこれを思いついたかといいますと、私の身長146cmとかなり小さいんです。

それでその昔、コンサートでアリーナ席に当たった時に、これは絶対見えない()と思って、家にあった電話帳を持って行って、その上に立って見たんですよ。

今だったら絶対怒られちゃいますが、当時はおおらかな時代だったので。

それを思い出して、電話帳!と思ったのですが、今は電話帳がないので似たような厚さのジャンプを思いつきました。

椅子にしっかり座った時に、まだ足がブラブラしている身長の方、是非お試しあれ。