クリスマスの定番楽器といえば!

ミュージックベルという楽器をご存知でしょうか?

ハンドベルとも言われています。

持ち手の付いたベルを逆さまにして12つ手に持ち、みんなで並んで順番に振っているの、

見たことないですか?

毎年ミッション系高校の演奏会の様子が、地方ニュースで流れると、あぁ今年もクリスマスがやってきたなぁと思います。

あの荘厳で澄んだ音色は、心が洗われますよね♪

名古屋に住む趣味友だちから、ミュージックベルをクリスマス会に演奏しなくてはならないんだけど、どうしたらいい?と相談を受けました。

彼女は高齢者施設で働いているのですが、これまではボランティアの方が来てくれていたのだけど、コロナ禍で中止。でも家族にも会えない、外出もできない、そんな利用者さんに少しでも楽しんでもらうには、何ができるだろうと考えた結果、自分たちで頑張って練習してみよう!ということになったそうです。

しかしその条件がなかなか厳しくて

演奏するのは5人。そのうち3人は小中学校の授業以外、全く音楽経験はなし。

勿論音符もリズムも読めません。2人は小学校の時にピアノ経験はあるものの、練習嫌いで、今は全く弾けず。

全員揃って練習できるのは、本番前日の夜の1時間と、当日の朝の1時間だけ。

あとはそれぞれで自主練する。

できればメロディーだけでなく、少しはハーモニーがほしい。

曲は「きよしこのよる」と「もろびとこぞりて」。

さぁどうしたものかと思いました。

楽譜が読めない上に、ほぼ自主練しかできない。

名古屋と金沢では、私が教えに行くこともできないし。

で思いついたのが、子ども用のドリルにある音符に色を塗りましょう、赤はド、黄色はレというやつです。

幸いなことに施設にあったミュージックベルが、カラーベルというもので、音ごとにベルに色がついている物だったので、楽譜が読めなくても、歌いながら自分の色のところでベルを振れば大丈夫。

あとはベルの担当の配分さえ考えれば、自主練でもなんとかなる!?

さっそく色音符楽譜を作り、とりあえず妹と吹奏楽部の姪を動員して、お試し演奏。

おお!これは結構簡単で、きれいな仕上がりだぞ♪と、自画自賛。笑

友人に出来上がった楽譜を送り、参考までに私たちで演奏した動画を送信。

あとは心の中で応援するしかできません。

そしてクリスマスの数日後、彼女から当日の様子の動画が送られてきました。

なかなかの演奏で、アンコールまでかかり、とても自主練と、たった2時間の練習とは思えない完成度!!

利用者のみなさんの素敵な笑顔に、私も嬉しくなりました。

楽譜の出来がとても良かったので(自己満足。笑)、ちょうどクリスマスにレッスンだった3組の姉妹たちと一緒に、レッスン番外編ということで、お迎えにいらっしゃったお母さまをお客さまに演奏しました。

いつもドリルをやる5分を練習にあてて、あとはそれぞれ姉妹がピアノのレッスンをしている間に自主練習。

さすがに普段から楽譜を見て、ピアノを弾いていますから、短時間の練習でもちゃんと曲になります。

みんな、さすがです!

クリスマス会とまではいきませんが、季節感ある楽しいレッスンで今年を締めくくることができました。

 

この楽譜、きれいにPCで作り直して、またいつか使おうかなぁ♪

 

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保育士さんは大変なんです!

お教室には、保育士さんや幼稚園教諭を目指す学校に通っている大学生も結構います。

そのほとんどが高校生くらいになって、進路について考え始めた時に、初めてピアノを習うというパターンです。

大学在学中は、学校でのレッスンと教室でのレッスンの両方、二人の先生についてなんとか単位を取って卒業しますが、実は本当に大変なのはここから。

就職してからは先生がいないのに、弾いたこのない曲や、聴いたこともない曲、時には楽譜すら存在しない曲を、お誕生会や表現会に弾かなくてはならなくなり、困り果てて教室に出戻ってくる子が何人かいます。

園でのピアノ、たいてい若手の新人に押し付けられるんですよねぇ。

学生時代は教科書に載っている定番曲を、2年ほどかけて30曲くらいやる学校がほとんどですが、現場ではそんなもので足りるわけもなく。

ましてや世の中は動いていますから、教科書には載っていなかった新しい曲もどんどん出てきます。

子ども向けのヒットソングも何年かに1回大当たりが出て、そういう曲は幼稚園や保育園でも歌います。

これまでも、だんご三兄弟、サカナサカナ、ポニョ、妖怪ウォッチ最近ならパプリカでしょうか。

ドラえもんの曲だって、私の子どもの頃とは違う歌ですしね。

でもそんな曲、教科書には載っていませんから。当然自力じゃ弾けませんから。

そこで保育士さんたちが、お仕事の後にヘトヘトなのに頑張ってピアノに通ってきます。 

そんな頑張っている保育士さんたちに私がするレッスン。

ピアノを上手にすることよりも大事にしていること。

それはいかに簡単に、でもかっこよく聴こえて、子どもたちが歌いやすい、そんなアレンジをして、すぐに弾けるようにする!

これが一番です!!

保育士さんたち忙しいんです。体力勝負の仕事で、毎日クタクタなんです。

たくさん練習なんて出来ません!

妹が保育士なので、その気持ちよくわかります。

だからこそ、楽して、すぐに、カッコ良く、でも子どもたちは大満足♪そんなピアノを目指します。

保育士を目指している学生さん、現役の保育士さん幼稚園の先生、ピアノに困っていたら、ぜひご相談ください。

相談だけでもお気軽にどうぞ。

最後に保育園あるあるをひとつ。

どこの園にもなぜか存在する、謎の一曲というのがあるんです。

おそらくはもう退職された先輩先生だったり、先代の園長先生だったりが作詞作曲されたオリジナルソング。

そのほとんどがきちんとした楽譜がなく、先輩たちから伝承されているものです。

そしてその過程でなぜか、前奏か省略されたのか中途半端な7小節だったり、途中の1小節だけが急に5拍だったり、メロディーに明らかに合わないコードがついていたり

そんな1曲が、どこの園にも必ずあるんです。

そしてそれを代々、不思議な曲のまま歌い継いでいるんです。

謎だなぜそうなった???と、そんな面白ソングに出会うたび、いつかルーツを探れないかなぁ。と、歴史好きの血が騒いでいます。笑

 

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おめでとう!

小さい頃からレッスンに通っていて、練習もとても熱心なHちゃん。

中学校の合唱コンクールで、伴奏者賞をいただきました!

バチパチパチ〜♪

小学校の時から卒業式や連合音楽会の伴奏をほぼ一手に引き受けて、発表会でもいつも難曲に挑戦して頑張っているのですが、学校のピアノ伴奏をしても多少成績に考慮されてはいるでしょうが、本人にはそんなに実感がありません。

でも本番で間違えると、クラスの男子にちょっと揶揄われたりなんかもして

練習の苦労も知らずに、ひどいですよねぇ。

私も子どもの頃覚えがあります。

昨年中学生になったHちゃん。

Hちゃんの通うI中学校の合唱コンクールは、クラス全体の順位の他に、個人賞として指揮者賞と伴奏者賞があるんです。

昨年合唱コンクールの伴奏者に選ばれてそれを知り、伴奏者賞取りたいね!とかなり頑張って練習しました。

初めての中学校生活。

勉強に塾に部活動忙しい中、決してサボることなく、本当に頑張りました。

とっても素敵に仕上がって、合唱コンクール楽しみだね!と言っていたのに。

まさかの合唱コンクール中止です。

コロナめーーーーーー怒!!!!

と、悔しい思いをして1年。

今年こそは!と、意気込んで、伴奏者には立候補したそうです。

曲も決まり、ミスなく上手に、はもちろん、みんなが気持ちよく歌える伴奏を目指して、曲の解釈やテンポの変化、強弱は指揮担当のクラスメイトと綿密に打ち合わせをし、万全の体制で挑みました。

そして見事、伴奏者賞をいただきました!

おめでとう!パチパチパチ〜♪

因み指揮者賞は、一緒に頑張ったクラスメイトが受賞したそうです。

Wでおめでとう。

合唱コンクール、私も聴きたかったなぁ。

 

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これもある種のサステナブル?

最近レッスンのお迎えにいらっしゃった何人かの保護者の方から、同じ事を質問されたので、今回はそれについて少し書きたいと思います。

発表会の時に、足の下の台を一人一人チェックしてるのは何故ですか?あれは何ですか?と。

まだ背の小さい子の時に、足がブラブラしないように足台を使うのですが、一人一人チェックがいるのか?と思われたようです。

はい。それか必要なんです。

あの足台、一見ほとんど変わらず、ただチェックしているだけに見えますが、実はほぼ1cm刻みで高さ調節ができて、一人一人に合わせた高さに椅子と足台を調節しています。

椅子もほぼ1cm刻みで高さが変えられるので、組み合わせパターンは何通りにもなります。

普段レッスンの時に大体の当たりはつけてあるのですが、本番は靴を履くことと、ピアノの足のタイヤがスタンウェイは大きいので、ピアノの高さが少し変わります。

そのため、リハーサルで全員の椅子の高さと足台の高さを、舞台裏用のプログラムに書き込み、それを見ながら演奏の前に合わせているんです。

たかが1cm、かわらないでしょー!と思われるかもしれませんが、これが全然違うんです。

少し椅子が低いだけで、繊細なpが出せなかったり、足台から少し足が浮いただけで、うまく体重が乗せられず迫力あるfが出なかったりします。

ただでさえ発表会は緊張して練習通りの力が出せない事もあるのに、座り心地が悪かったり体の安定感がないと、余計に不安になってしまいます。

ですから少し面倒だし、時間もかかるのですが、みんなに少しでも気持ち良く演奏してもらうために、あえて一人ずつ調整しています。

さて、この足台。

本当はご自宅での練習にも使った方がいいんです。

でもこれがなかなかにお高い。

背が伸びてそのうち使わなくなるのに、これを買うのはちょっとと思うお値段です。

そこで代用品としておススメしている物があります。

しかもとーってもお安い、というか再利用なのでほぼタダ!

それはなんと、読み終わったジャンプとかマガジンなどのマンガ雑誌。

別にちゃおでも別マでもいいんですよ。ただ私が昔ジャンプ読者だったもので

その読み終わったマンガを丁度良い厚さまで数冊重ねて、ガムテープで巻いて。

ハイ、簡易足台の出来上がり!

これならお金もほとんどかからず、駄目になったら新しいのを作ればいいし、姉妹で高さが違うなら2つ作ればいいだけ。

高さも積み上げる冊数で調節できるので、背が伸びても対応できるし、体重をかけても壊れることもない。

ね、便利でしょ?

何でこれを思いついたかといいますと、私の身長146cmとかなり小さいんです。

それでその昔、コンサートでアリーナ席に当たった時に、これは絶対見えない()と思って、家にあった電話帳を持って行って、その上に立って見たんですよ。

今だったら絶対怒られちゃいますが、当時はおおらかな時代だったので。

それを思い出して、電話帳!と思ったのですが、今は電話帳がないので似たような厚さのジャンプを思いつきました。

椅子にしっかり座った時に、まだ足がブラブラしている身長の方、是非お試しあれ。

ホッと一安心

発表会も無事に終わり、約3週間。

なんとか参加者の中からもご来場いただいたお客様の中からも、感染者を出すことなく、ご提出いただいた名簿を破棄することができます。

これでようやくホッと一息つけます。

様々な感染対策にご協力いただきました皆様には、あらためて感謝いたします。

本当にありがとうございました。

今回、私たち運営側も通常とは違った状態でとても大変でしたが、何より大変だったのは出演した子どもたちでした。

ただでさえ大勢のお客様の前で演奏するのですから緊張で、ドキドキ、バクバクです。

手足がプルプル震えているのが見てわかる子もいます。

それなのにいつもの発表会とは違う、手を消毒して、マスクをはずしてと、余計な手順を覚えなくてはならず。

私たちもいつもなら手を握って、肩をたたいて、緊張をほぐしてあげられるところを、触れることは許されず

そんな中子どもたちは、本当に頑張ってくれました!

もう全員に大きな拍手です!スタンディングオベーションです!!

みんな!本当に頑張ったね!

いつもなら手渡しで記念品とプチブーケを渡すときに、頑張ったね、良かったよ。と、一人一人に声かけできるのですが、それさえも出来ずに、箱から自分で記念日とプチブーケを持って舞台から降りていく姿を見ながら、ちょっと泣きそうになってしまいました。

次回こそは、以前のような発表会がしたいですね。

そのためにも、あともう少し、みんなで頑張りましょう!

さて、発表会が終わると出演したみんなに、毎回必ず聞いていることがあります。

自分の演奏はどうだったか?

そして他のお友達が弾いた曲の、どの曲が好きだったか?

これは上手、下手を聞きたいわけではなく、後でこれを聞かれるぞー。と予告しておくことで、他の人の演奏をしっかり聞いてもらおうという狙いがあります。

特に学年の小さい子は、自分の出番が終わるとホッとして、ロビーでお友達や兄妹と遊んでしまったりしてしまいがちです。

その防止策として数年前に始めたアンケートだったのですが、毎回意外な発見があります。

「エリーゼのために」や「小犬のワルツ」といった有名な曲に人気が集まるのは予想の範囲内なのですが、いつも意外な曲が12曲ランクインしてきます。

さて、今年はどんな曲がランクインしてくるか!?

発表会後の私の密かな楽しみです。

発表会まであと少し!

722日の発表会まで、あと10日あまり。

もうすっかり曲も仕上がって明日発表会でもいいよ!という子も、そろそろお尻に火がついて()急に頑張り出した子も、みんな一生懸命練習しています。

前回の発表会はギリギリコロナ禍前で、なんとか開催する事ができました。その時は、まさか翌年もこんな状態だとは想像もしていませんでした。

昨年の夏、会場予約の抽選会に行った時も、きっと来年は大丈夫よね。と他の抽選者の方々と話していました。

ところが

正直、今年の発表会どうしようと迷いました。

出演する生徒さん、ご来場いただくご家族の方、皆さんの安全を考えるとやめた方がいいのか?とも考えました。

でも「今度の発表会いつ?」「次はこの前聴いたあの曲が弾きたいの」という、子どもたちのやる気ある言葉や、「いつも泣いてばかりの孫が、あんなに立派な舞台に立つのを見たら、こっちが涙が出てきて、また次が楽しみ!」なんていう、おばあちゃまの感激した感想を聞くと、これはなんとか工夫をして開催しよう!という気持ちになりました。

そしてとうとう、本番まであと10日。

まだまだ世の中油断のできない状況で、いつもとは違う様々な準備と対策が必要です。

マスク着用はもちろん、出演者を含めご来場者全員の検温、消毒、健康チェックシートの提出。

会場の座席は1席おきで、キャパシティの半分の使用。

本当ならお友だちなどたくさんの人に聴いていただきたいのに、今回ご来場いただけるのは家族と祖父母のみ。

90分に1回は、会場全体を換気。

舞台裏での待機人数も、制限されています。

いつもは終演後に、頑張ったねー♪の言葉と共に手渡ししていた記念品とプチブーケも、今年は直接の手渡しはダメ。

出演者も、いつもなら会場に来てから控え室でドレスに着替えていたのに、控え室の共用はできないので、暑いのにお家からドレスで来てもらうことになります。

マスクケースなど事前に用意してもらうものもあります。

正直、とっても準備が大変です。

気を使う事も多く、いつもの発表会の倍以上の労力です。

それでも開催を決めたのは、なにより子どもたちのやりたい気持ちが強かったこと。

日頃の練習を応援してくれているご家族や、おじいちゃんおばあちゃんが期待してくれていること。

そして、頑張って練習して大きな舞台に立った後、子どもたちの成長っぷりがすごいんです!

たった1回の本番で、半年分のレッスン以上の成長が見られるんです。

難しい曲を弾いたから?

いつもより練習したから?

大きな舞台でフルコンの立派なピアノで弾いたから?

理由はわかりませんが、1回の発表会の経験は何ものにも代え難いものなんです。

コロナ禍になって超一流のプロのミュージシャンの方々も言っていました。

本番がないと、どんなに練習しても腕が落ちる。本番に勝る成長の機会はない、と。

色々と制約の多い発表会ではありますが、本番まであと少し。

なんとか無事に開催できると信じて、子どもたちと一緒に頑張ります!